2006-07-21
iBook G3 White の分解(HDD 交換)説明写真レポート
AppleのiBookにも色々な種類がありますが、これはiBook G4がでる直前のG3/800MHzを搭載した12インチの機種です。
詳しくはこちらのPDFファイル(304KB)をご覧ください。その中の M8758J/A という製品です。
2004年の9月に程度の良い中古品として入手したもので、妻が使用していました。
一昨日(7月19日)「立ち上がらない」という事で色々試してみました。
症状としては、起動音がして画面も明るくなるが「フォルダに?」と「Mac OSの顔」のマークが交互に表示されます。
所謂「起動システムが見つからない」という意味ですが、単にシステムが壊れただけかHDD(ハードディスクドライブ)そのものが故障したのかで対策は変わります。
とりあえずこういう時の常套手段ですが、システムCDからの起動を試みました。
しかし、システムCDから起動できないんです。このiBookに付属してきたOS 9のリストアCDでも、パッケージ版のOS XのCDでも起動できません。
この時点で「単にシステムが壊れただけ」という事は期待できなくなりました。可能性としてはCDドライブの故障もあり得ますが、私の判断は「HDDが故障した事でCDドライブからの起動も妨げている」というものです。
それを確かめるにはHDDを外してみるしかありません。
ここで問題なのは、この「白いiBook」はHDDの交換が大変やりにくいという事です。
私が使っている「PowerMac G4」のメンテナンス性の良さとは雲泥の差です。
Appleとしてはユーザーが勝手にいじって欲しくないのでしょう。「素人は手を出すな」と言わんばかりの、ある意味「わざと交換しにくくしてある」と言っても良い構造です。
とは言え、ネット上には人柱となった先人の方々の情報が出ておりますので、私もチャレンジに不安はありませんでした。
ただ、外見は同じ白いiBookと言っても何種類もの機種があり、内部はそれぞれ違いがあります。しかも情報が分散混在していて分かりにくい状況ではあります。
そんなわけで、私のやった分解手順を写真で説明してみたいと思います。
[1] 先ず電源アダプターはもちろん、その他の機器など、全ての接続を外してiBookを裏返します。バッテリーも必ず外します。
写真の矢印のネジを外しますが、必ずネジにあった大きさのドライバーを使って、ミゾを潰さないように気をつけてください。
[2] 3ヶ所の隅にあるネジはゴム足の下に隠れていますから、ゴム足を外さないと回せません。
精密ドライバーなどでゴム足を丁寧にこじって(ゴム足をちぎらないように注意)外すと、写真のようにネジが見えます。
[3] バッテリー収納場所のコネクター両サイドにあるネジも外しておきます。
底面カバーを外すためのネジはこれで全部なんですが、まだカバーは簡単には外れません。
[4] ネジは位置によって大きさが違うので、場所を間違えると組み立てられなくなってしまいます。
写真のように簡単な図を書いて、外した位置が分かるようにしておくと良いでしょう。これは重要です。
[5] バッテリー収納場所の横位置、写真の矢印の位置の底面カバー側にミゾがあり、金属フレームの凸部が引っかかっています。
先ず最初にここを外します。小さいマイナスドライバーで丁寧に底面カバー側を浮かせるようにして少しずつ浮かせていきますが、プラスチックなのでうっかり折ってしまわないように注意してください。
[6] ここで秘密兵器。という程ではないですが、ハイウエイカードやテレホンカードなどを写真のように切って、[5]で少しずつずらしたミゾに差し込んで、せっかく外した凸部が戻ってしまわないようにします。
ウェブや雑誌の説明では、これで引っかけて少しずつ凸部を外すような説明が多いですが、私はあまり使いませんでした。
[7] 外周に沿って少しずつカバーを外していきます。
全体がぴったりはまり込んでいるように見えますが、矢印のように何カ所かミゾと突起が咬み合っています。
その部分をパレットナイフのような金属のヘラで少しずつ差し込むようにしながら外していきます。
せっかく外したところが戻ってしまわないように、[6]のカードを挟んでおくのも良いでしょう。
[8] 全周を外しますが、液晶のヒンジ側を一番最後にすると良いでしょう。
[9] プラスチックの底面カバーが外れたら、内側の金属カバーを外します。
先ず矢印のネジを外しますが、位置を間違えないように[4]のように図を書いて置いてください。
粘着テープで固定されていますが、テープをはがしてカバーを外します。テープは再度貼りますので、必要以上に剥がさないでください。
[10] バッテリー収納部のコネクターの脇に二つのスプリングがあります。なくすと面倒なので外して置いてください。
[11] 次に上面のプラスチックカバーを外しますが、先ずバッテリー収納部の2本のネジを外します。
[12] 筐体を表向きに置き、液晶部を開きます。この後ずっと開いておきますので、液晶に傷を付けないようクッション性のあるものを貼り付けておくと良いでしょう。
先ずキーボードを写真のように手前側に裏返し、AirMacカードを外します。
[13] 写真のテープを剥がし、矢印のネジを外します。
[14] AirMacカードの下の金属プレートを外します。ネジは2本です。
[15] キーボードケーブル(透明で幅が広い)を痛めないよう気をつけて外します。
トラックパッドからのケーブル(オレンジ色に見える)はコネクターに差し込まれているので、矢印の茶色のパーツを小さいマイナスドライバーで上に持ち上げるようにしてケーブルを引き抜くと簡単に外れます。
[16] キーボードが浮かないように固定するためのマグネットがありますが、このマグネットを外さなければなりません。
精密ドライバーなどでちょっとこじれば簡単に外れます。
[17] 何故こんなマグネットを外すかというと、下にネジが隠れているからです。
このネジを外さなければ上面のプラスチックカバーは絶対に外れません。(これは意地悪ですよね
[18] 更にもう一つの意地悪。CDドライブをイジェクトさせないと見えない位置にこんなネジがあります。
反対側にもあるので、2本のネジを外してください。(これに気付くまでに時間がかかりました)
[19] ネジが全て外れたら、底面カバーと同じように少しずつカバーの全周を外します。
液晶ヒンジの近くは特に慎重に作業してください。ケーブルが何本かありますので、それは外さずに写真のようにカバーを液晶側に寄りかからせておけばよいでしょう。(液晶を傷つけないように注意)
[20] いよいよHDDのカバーを外します。で、普通なら写真のネジを外せばカバーが外れると思うんですよね。
[21] こんな感じに、上面の金属カバーは全て繋がっています。仕方がないので見えるネジは全て外してください。
ここまで来れば、後はHDDを留めているマウンターのネジを外してATAケーブルを抜くだけですから省略しますね。
iBookから外したHDD(30GB・左)と、今まで外付けUSBケースで使っていたHDD(20GB)。
右端に少し見えているのが外付けUSBケースの一部。
とりあえずiBookから外したHDDを外付けケースに入れて、私のPowerMac G4に接続して確認しましたが、結局認識も動作もせず、メカ的に壊れてしまったことが確認されました。
私はとりあえず外付けHDDが無くてもOKだし、妻はiBookが無いと困るので、外付けで使っていた20GBをiBookに載せる事にしました。ちょっと容量は減るけど緊急だから仕方がないです。
もちろん今までのHDDに入っていたデータは全て無くなってしまったわけですから、旧環境に戻すのは結構大変ですが。
写真はシステムのインストール中です。ここまで来るのに、ほぼ一日がかりでした。
Apple製品のデザインが良いのは確かですが、もう少しメンテナンス性を考慮した設計をしてくれると助かるのですがね。(笑
その後、無事に環境構築も済み、今はそれなりに快適に使えているようです。先ずはめでたしめでたし。
しか〜し、作業後に残ったネジが2本・・・これは何処に使うネジだったのかな〜?(笑
まあ、今回は可動部分はばらしていないので、内部金属カバーの何処かでしょう。
金属カバーならネジの1本や2本留まっていなくても大丈夫だと思います。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
この記事が、白いiBookを分解せざるをえなくなった方の役に立つことができれば幸いです。(by くまぱぱ)
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